2011年1月27日、格付け会社のS&Pが日本の長期国債格付けを「AA」から「AA-」に1段階引き下げました。
為替相場はドル円レートで1円ほど円安に動きましたが、すぐに元のレートまで戻りました。
市場や金利への影響は限定的な範囲に留まっています。
このニュースに対して菅総理は「そういうことに疎いので、ちょっとまた改めてにさせてほしい。」と記者に語りました。
さて、2002年にムーディーズが日本の長期国債格付けを格下げした際の菅総理の一言があります。
[菅直人公式サイト]
http://www.n-kan.jp/2002/05/post-1294.php
~~~引用ここから~~~~~~~~~~~~~~~~
通常なら格付けが下がれば国債も下がるのだが銀行は資金運用先が国債以外に無いため、国債の価格が下がらないという奇妙なことになっている。
外国に資金が流出し始めれば一挙に国債は暴落する恐れがある。
能天気な総理や財務大臣には分かっているのだろうか。
~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~
…みごとなまでのブーメラン。
ちなみに、2002年5月の総理は小泉純一郎氏、財務大臣は塩川正十郎氏です。
GDP比で先進国中最悪の財政状況で、このままであれば2019年頃には公的債務残高の方が国内の個人金融資産総額 (つまり金融機関に預けられた総預貯金) よりも多くなる、との予測がIMFから出ています。
つまり国債の国内消化 (現在は国債の95%が国内で買われている) に限界が来ることが予見されています。
総理が「こういうことに疎い」と発言をするような政権で、日本は、大丈夫なのでしょうか?
0 件のコメント:
コメントを投稿