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2008-07-26

エプソン製品はもう買わない!

2年ちょっとCC-600PXを使っていましたが、インクが全てでなくなりました。
CC-600PX


インクを交換してもクリーニングをくり返し行っても印刷できません。
いろいろと調べてみると、インクポンプチューブが外れることによる故障らしい。

[エプソン - サポート技術情報]
http://faq.epson.jp/faq/1026/app/servlet/qadoc?002125

こんなサイトもありました。

[くすぶり続けるEPSON CC-600PX/PX-V700問題]
http://blog.goo.ne.jp/watermind/e/503b101a3d4f776b38d372a74e16d0bf

・チューブに残ったインクが固まって目詰まりを起こさせる
  ↓
・廃インク処理時にチューブに圧がかかる
  ↓
・チューブが外れて印刷できなくなる

これが原因のようだけど、これって設計ミスだよね。
自動車ならリコール対象になるレベルの欠陥だよね。
それなのに、この製品は未だにリコールされていません。
ひどい…。
私と同じ不具合を経験した人は多いようです。
それなのに生産を打ち切り (この系譜の後継機はありません) 、リコールしないまま闇に葬り去ろうとしています。
さらに、CC-600PXはWindows Vistaに対応しません。
最新のWindowsに対応しないのも購入したユーザを切り捨てるためでしょう。

エプソンはユーザを見下しているとしか思えません。
こんな企業の製品は二度と買いたくありません。

ちなみに、エプソンは「セイコーエプソン」が正式名称で「セイコーグループ」の企業です。
時計部門もあり、「SEIKO」ブランドの腕時計の開発・生産も行っています。
PCの開発・製造を手がける「エプソンダイレクト」は関連企業です。

もう、セイコーブランドの製品は買いたくありません。
よほど価格に差があるか、競合製品が無い限り、顧客をより重視する別の企業の製品を選択します。

2008-07-21

保険とインフレ

◆インフレによる物価変動の計算
保険についてインフレーション (以下インフレ) についてリスクを考えてみます。
まず、インフレ率によって物価が30年後にどれほど変化するかを単純に計算してみます。
  • インフレ率 1%が30年後までずっと続いた場合
    100円 → 134.78円
  • インフレ率 2%が30年後までずっと続いた場合
    100円 → 181.84円
  • インフレ率 3%が30年後までずっと続いた場合
    100円 → 242.73円
  • インフレ率 4%が30年後までずっと続いた場合
    100円 → 324.34円
ちなみに、日本の過去50年平均のインフレ率は3.8%です。
しかし、今後は平均0 - 2%の間でインフレ率が推移することが予測されています。
つまり、30年後には最大で今の1.8倍程度の物価になることが予測されています。
もちろん、あくまでも予測のため、逆にデフレが進行するかもしれません。
GDPデフレーターという国全体での物価上昇率は2007年度でマイナス0.8%程度です。
つまり国全体で見ると物価は下がっています。

[内閣府 - 統計表]
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/toukei.html

個人消費者が影響を受ける消費者物価指数の上昇率であるCPI上昇率は2007年度で0.0%で、2008年度は0.5%以上の上昇が予測されています。
国全体で見るとデフレにありますが、個人が影響を受ける物価は石油や食料を中心に上昇しているためインフレ傾向にあります。

さて、以上を踏まえて保険のインフレによるリスクについて検討していきます。 

 
◆生命保険のインフレによるリスク
生命保険のインフレによるリスクについて検討します。
  • 生命保険
    生命保険には終身保険、養老保険、定期保険があります。
    終身保険は保証期間無期限で掛金、保障額を取り決め、死亡時に必ず保険金がおります。
    養老保険は10年間など期間限定で掛金、保障額の金額を取り決め、満期時に掛金のほとんどが戻ってきます。
    定期保険も10年間など期間限定で掛金、保障額の金額を取り決めますが、掛金が養老保険に比べて安い代わりに戻ってきません。
    さて、生命保険で大事なのは「見直し」です。
    個人的には終身保険は一生涯掛金が変化せず、保障のベースとしては良いですが (いわゆる葬式代として) 、保障額も一生涯固定でインフレや環境の変化に弱い欠点があります。
    従って、インフレや家族構成などの変化には、保障額の変更で融通が利く養老保険や定期保険が有効です。
  • インフレに対する生命保険のリスク検討結果
    終身保険は変額終身保険を除いてインフレに弱いです。
    ただし、変額終身保険は手数料などを考えると自身で資産運用をしたほうが有利なため、検討から除外します。
    葬式代程度 (現行では全国平均300万円程度) の終身保険を用意すれば、後はそのときの物価や家族構成に合わせた養老保険、定期保険で死亡保障はコントロールするのがベストと考えます。
    ある程度インフレが進んでしまったとき、保障の必要性を検討した上で終身保険を解約してしまうのも手です。
    また、預貯金が最も良い保険となるため、投資や預貯金である程度資産を形成しておくのが良いです。

◆医療保険のインフレによるリスク
医療保険のインフレによるリスクについて検討します。
  • 医療保険
    医療保険は一生涯を保障する終身医療保険と10年間など期間限定で保障する定期医療保険があります。
    生命保険は子供の成長など人生の節目によって必要な保障額が変化し、老後はそれほど必要性がなくなる保険ですが、入院のリスクは年齢とともに上昇するため医療保険は年齢とともに必要性が高まるという違いがあります。
     ポイント1、年齢とともに入院のリスクは上昇します。
     ポイント2、インフレ状態では、年齢が上がる毎に医療費も上がることが予測されます。
     ポイント3、定期医療保険では将来的に更新できなくなります。
     ポイント4、社会人の間は就労先が福利厚生として保障しますが、定年後はその保障が無くなります。
  • インフレに対する医療保険のリスク検討結果
    将来的な入院に備えるため、終身医療保険がベストと考えます。
    しかし、終身医療保険はインフレによる影響を受けやすいため、保障額は将来の物価を見込んで十分負担できる範囲で契約するのが良いと思います。
    インフレを含めて将来に備える場合、日額7千円-1万円を保障する契約を交わせば十分ではないかと考えます。
    日額7千円-1万円保障の契約があれば、入院時の収入不足を補填することもある程度可能となります。
    つまり、定年までは収入保障として、老後はインフレヘッジとして日額7千円-1万円保障が良いのではないかと考えます。
    また、就労先の福利厚生による保障がある場合、日額5,000円を保障する契約を交わし、後は預貯金でまかなうのも1つと思います。
    日額5,000円の保障をベースとするのであれば、生命保険の特約として定期医療保障をつけてインフレヘッジすることも1つの手だと思います。 (ただし、更新時に掛金も上がり、ある年齢に達すると更新できなくなります)
    生命保険と同様、預貯金が最も良い保険となるため、投資や預貯金である程度資産を形成しておくのが良いです。

2008-07-13

金価格連動ETFに関する考察

6月30日、東証に金の価格に連動するETF「SPDRゴールド・シェア」(証券コード:1326)が上場されました。
金価格連動ETFは、すでに大証2部に上場されている「金価格連動型上場投資信託」(証券コード:1328)があります。
ちょっと金価格連動ETFについて考察・検討してみます。

◆SPDRゴールド・シェア
ワールド・ゴールド・トラスト・サービシズ・エルエルシーが管理をしています。
ロンドン金地金価格に連動することを目指し、収益分配は原則行いません。
このETFは主に金へ直接投資します。
50口単位で購入可能で、現在のところ50万円程度から売買可能です。
日本以外の市場にも上場していて、日本以外だと金との交換もできるようです。
金に直接投資するためトラッキングエラーが低そうに思えます。
但し、最低購入単価が高く、収益分配もありません。

◆金価格連動型上場投資信託
野村アセットマネジメントが管理しています。
ロンドン金地金価格に連動することを目指し、収益分配は年1回行います。
このETFは金に直接投資はせず、金価格に連動する債権を組み込んだETFです。
10口単位で購入可能で現在のところ3万円程度で売買します。
金に直接投資をしないため、トラッキングエラーは高そうに思えます。
しかし、最低購入単価が低く、収益分配が年1回あります。


<金投資に対する考察>
シーゲル博士の収益率の調査結果を確認してみます。

1802年に株、債券、金にそれぞれ1ドル投資した場合195年後の1997年にどうなっているか?
・株式: 747万ドル
・債券: 1万744ドル
・金 :13ドル

シーゲル博士の調査結果では、金投資はリターンが悪いです。
これは、金は現金と同じで、持っているだけでは額面価値が増えないからです。
1万円は1万円のままであり、金1gは1gのままだからです。
後は他の物価との相対的な価値によってのみ価格が変動します。
これをキャピタルゲインと言います。
これに対し、配当金などによる収益をインカムゲインと言います。

株式が最も良い収益となっていますが、これは株式はキャピタルゲインとインカムゲインの両方を得ることができるためです。
シーゲル博士は株式の累積リターンの97%は配当金の再投資によって生み出され、キャピタルゲインが生み出した部分はわずか3%に過ぎない、と結論づけています。


<結論>
私は、金投資は行いません。
また、お勧めしません。
キャピタルゲインを得にくい金価格連動ETFより現金を預金する方が良さそうです。

「有事の金」と言われるように、金は世界中で価値を認められているため、どこでも通用します。
そのため金価格は株式や債券とは異なった動きをします。
どうしてもリスク分散として金投資を行うのであれば、配当金がある「金価格連動型上場投資信託」(証券コード:1328)か、または田中貴金属工業で直接、金やプラチナを積み立てたり金貨を購入するのが良さそうです。

[田中貴金属工業]
http://gold.tanaka.co.jp/