2011年3月27日

日本の放射能濃度関連サイト

水道の放射能濃度をグラフ化したサイトや、福島第一原子力発電所からの放射性物質拡散をシミュレーションしたサイトをご紹介します。

以下のサイトは全国の全国の水道の放射能濃度 (ヨウ素131とセシウム137) をグラフ化したサイトです。

[全国の水道の放射能濃度]
http://atmc.jp/water/

以下はWHOの放射性物質の摂取基準に関するドキュメントです。

[Radiological aspects - 世界保健機関 (WHO) ]
http://www.who.int/water_sanitation_health/dwq/GDW9rev1and2.pdf


以下のサイトは、福島第一原子力発電所から放射性物質が拡散していく各国のシミュレーションです。
日本政府はシミュレーションデータの開示を拒否したそうですが…

[フランス放射線防護原子力安全研究所 (IRSN) ]
http://www.irsn.fr/FR/popup/Pages/animation_dispersion_rejets_17mars.aspx

[オーストラリア中央気象局 (ZAMG) ]
http://www.zamg.ac.at/aktuell/index.php?seite=1&artikel=ZAMG_2011-03-26GMT09:11

[ドイツ週刊誌シュピーゲル (Spiegel) ]
http://www.spiegel.de/panorama/bild-751072-192707.html


また、マスコミをはじめとして、よく間違う人がいるため放射線と放射能について説明しておきます。
「放射線を浴びる」と「放射能を浴びる」は大きく違います。
事象を理解し、マスコミの用語の混同に惑わされず冷静な対応をしましょう。

【放射線】
高いエネルギーを持った電磁波や粒子線のこと。
アルファ線、ベータ線、ガンマ線、X線、中性子線など様々な種類がある。

【放射能】
放射線を出す能力を放射能と呼び、放射能を持つ物質を放射性物質と呼ぶ。
放射性物質は原子核が崩壊することで放射線を出す。
放射性物質を指す用例も多い。

【半減期】
放射能が半分になる期間を半減期と呼ぶ。
完全に原子核崩壊が進むと放射線を出さない安定した物質になる。
ウラン235の半減期は約7億年、ウラン238は約44億6800万年、プルトニウムは約2万4000年である。

今のところ、水道や海水、大気、土壌、野菜などへの放射性物質による影響はヨウ素131とセシウム137がほとんどで放射能濃度もかなり低いレベルです。

現在のところ、大部分の地域では成人が神経質に対応しなければならない放射能濃度にはありません。
子供が採取する水・食べ物のみ注意し、各地域の情報を採取してください。

1960年代の各国の大気圏内核実験で世界規模の放射能汚染が発生し、かつ1970年代の中国の大気圏内核実験でも日本は放射能汚染を受けました。
そのときに問題とされなかったことを考えれば、いまさら慌てる必要はないレベルです。
※チェルノブイリ原子力発電所事故は世界的ではなく局所的な放射能汚染事故と言えます。
チェルノブイリ原子力発電所事故ではウクライナ・ベラルーシ・ロシアを中心に放射能汚染が発生しましたが、日本は大気圏内核実験の時期よりも少ない放射能濃度の上昇があった程度でした。
それでも史上最悪の原子力事故には違いありませんが…。

ただ、気になるニュース記事も出てきました。

[中性子線検出、12~14日に13回 - YOMIURI ONLINE]
http://www.yomiuri.co.jp/

~~~引用ここから~~~~~~~~~~~~~~~~
東京電力は23日、東電福島第一原発の原子炉建屋の約1・5キロ・メートル西にある正門付近で、これまでに2回だけ計測されたとしていた中性子線が、12~14日に計13回検出されていた、と発表した。
観測データの計算ミスで見落としていたという。
~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~

東京電力の発表が遅れるのはいつものことですが、中性子線は透過力が高い放射線なので注意が必要です。
東海村JCO臨界事故を思い出してください。
3月25日に福島第一原子力発電所から20km - 30km圏内は自主避難の勧告が出されていますが、すぐに避難するべきです。
(むしろ、なぜ政府は避難命令を出さない? リスク管理はどうなっているのか?)
もし、強い中性子線が放出され続けるようになった場合は核反応が起こっている「臨界」にあると考えられます。
今は臨界にはないですが、警戒は必要です。
 
また、原子炉の冷却が進まず、水素爆発や複数回、冷却水喪失や高温・高圧にさらされたことにより原子炉のダメージが進んでいたことが明らかになってきています。
そうなると、ウランやプルトニウムなどの核物質を閉じこめきれずに拡散してしまうことは無いか、という可能性に目を向けなければなりません。
特に、プルトニウム239には注意しなければなりません。
プルトニウム239は他の放射性物質と異なり、体に取り込まれると、ほとんど体外に排出されない特性を持ちます。
また、放射能が強く、核兵器が作られるまで自然界には全くと言っていいほど存在しない物質だったため必須ミネラルですらありません。 (微量ですら必要ない)

原子炉では燃焼過程で燃料棒のなかにプルトニウム239が発生します。
また、3号機にはMOX燃料 (あらかじめ使用済み核燃料を再処理してプルトニウム239を取り出し新たに核燃料に混ぜたもの) が使用されています。

もし、福島第一原子力発電所由来のプルトニウムが原子炉の外で検知された場合、それは原子炉のダメージが深刻なレベルにあり、かつ原子炉内の核物質が拡散していることを意味します。
しかも、いままでの東京電力の対応 (上記の読売新聞の記事など) と菅首相の広報姿勢から行くと、検知から発表までかなりの時間が経ってしまう可能性が高いです。

一般市民ができる対処 (健康被害の防止) は限りがありますが、3月13日の記事に書いた対処は実施したいところです。
ただし、放射性物質に過剰に反応する必要は無いので冷静に対応しましょう。

[福島第一原子力発電所1号機について - Skygear]
http://skygear.blogspot.com/2011/03/blog-post_13.html


ちなみに私は、水道は今まで通り利用 (注意する放射能濃度にない) 、換気やエアコンの利用を自粛 (節電の意味もある) 、マスクをつけて外出、あとは花粉症でもあるので花粉症と同じ対処を実施しています。

★2011年4月3日 Update!
[福島第一原子力発電所の土壌からプルトニウムを検出 - Skygear]
http://skygear.blogspot.com/2011/04/blog-post.html

2011年3月21日

見上げれば青い空が待っている

明けない夜はなく、何があっても明日は必ずやってくる。
見上げれば青い空が待っている。
あきらめずに、前を向いて歩んでいこう。

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東日本大震災 (東北地方太平洋沖地震) の被災地の一刻も早い復興を願っています。

2011年3月15日

緊急停止した原子炉11機のうち8機が冷温停止に

本日、福島第二原子力発電所4号機及び東海第二発電所が冷温停止状態になりました。
これで、3月11日の地震で緊急停止した原子炉11機のうち8機が冷温停止になりました。
以下にまとめます。

電力会社 原子炉状態 冷温停止日時
東京電力 福島第一原子力発電所1号機 冷却中 --
東京電力 福島第一原子力発電所2号機 冷却中 --
東京電力 福島第一原子力発電所3号機 冷却中 --
東京電力 福島第二原子力発電所1号機 冷温停止 2011年3月14日 10時15分
東京電力 福島第二原子力発電所2号機 冷温停止 2011年3月14日 15時52分
東京電力 福島第二原子力発電所3号機 冷温停止 2011年3月12日 12時15分
東京電力 福島第二原子力発電所4号機 冷温停止 2011年3月15日 07時15分
東北電力 女川原子力発電所1号機 冷温停止 2011年3月12日 00時58分
東北電力 女川原子力発電所2号機 冷温停止 2011年3月11日 14時46分※
東北電力 女川原子力発電所3号機 冷温停止 2011年3月12日 01時17分
日本原子力発電 東海第二発電所 冷温停止 2011年3月15日 00時40分

※地震発生時、女川原子力発電所2号機は原子炉起動直後で原子炉の温度は摂氏100度未満の状態にあり、緊急停止日時がそのまま冷温停止日時になります。
地震発生時、東京電力福島第一原子力発電所の4号機 - 6号機は定期検査中のため停止状態でした。
そのためリストには上げていません。

[福島第二原子力発電所プラント状況等のお知らせ (3月15日) - 東北電力]
http://www.tepco.co.jp/nu/f2-np/press_f2/2010/pdfdata/j110315b-j.pdf

[地震発生による原子力発電所の状況について (第5報) (3月12日) - 東北電力]
http://www.tohoku-epco.co.jp/emergency/9/1182275_1807.html

[東北地方太平洋沖地震における東海第二発電所の原子炉自動停止について (3月15日) - 日本原子力発電]
http://www.japc.co.jp/news/bn/h22/230315.pdf

残すところは問題が多発している福島第一原子力発電所の3機のみとなりました。
点検中だった福島第一原子力発電所4号機の爆発、火災も気になりますが、まずは熱を持った残り3機の原子炉を冷温停止まで移行させることが最重要です。

2011年3月13日

福島第一原子力発電所1号機について

福島第一原子力発電所1号機は緊急停止後に緊急炉心冷却装置が機能せず、ディーゼル発電機も作動しなかったため冷却材を循環させるポンプも止まりました。
そのため原子炉を冷却できなくなり原子炉格納容器内の圧力が上昇、原子炉格納容器が破損し原子炉が自然界に暴露してしまう危機が高まりました。

福島第一原子力発電所1号機について状況の整理と、健康被害を防ぐための対処を考察してみます。
  1. 原子炉格納容器は破損してないのでウランやプルトニウムが大量に放出される可能性は低い。
  2. チェルノブイリ型原子炉とは構造が違うため同様の事故にはならない。
  3. 類似事故としてはアメリカのスリーマイル島原子力発電所事故 (冷却材喪失による炉心溶融事故) がある。
  4. 地震直後に制御棒が装填されているのでこれ以上、臨界 (核分裂の連鎖反応が続くこと) による熱が発生する可能性は低い。
  5. 冷却材の減少により燃料棒が溶融した可能性がある。
  6. 熱の発生が抑えられており、発生していた水蒸気もある程度まで排気出来ている。
  7. 余熱を速やかに冷却出来れば暫定対応としては完了となる。
  8. 暫定対応が完了するまで余震による原子炉へのダメージが発生する可能性がある。
  9. 水素爆発で建屋が破壊され、原子炉格納容器が暴露されたので二次放射性物質は放出している可能性が高い。
まず、1、2、3、4からチェルノブイリ原子力発電所事故のような大規模な放射能汚染が発生する可能性は低いと考えられます。
5にあるとおり、燃料棒溶融が発生した可能性がありますが、原子炉は停止 (連鎖反応の停止) し冷却材の投入と、核分裂を抑えるホウ酸の投入が行われるので現在は燃料棒の溶融を抑えられるものと考えられます。
冷却材を投入し続けているため炉心溶融 (メルトダウン) は抑制できているはずです。
また、6からひとまず原子炉格納容器が破損する可能性は低いと考えられます。
7から原子炉の冷却が完了すれば、ひとまずは安全になります。
しかし、8にあるとおり余震が発生し、原子炉にダメージを与える可能性があります。
そして、原子炉格納容器がまだ健在なためウランやプルトニウムは飛散しませんが、9にもある通り、セシウムなどの二次放射性物質は放出され続ける可能性があります。
冷却が完了するまで予断は許されません。

【対処】
一般市民ができる対処 (健康被害の防止) としては以下があると思います。
とにかく可能な限り外に出ないことです。
二次放射性物質の放出を想定して対処するべきです。
  1. 余震による原子炉へのダメージの発生や作業が中断する可能性を意識する。
    →ニュースを見て発電所の状況把握に努める。
  2. 可能な限り冷却完了まで外出 (建物の外に出ない) しない。
    →建物内にいれば、放射線被爆や放射性物質の取り込みをある程度は防げる。
  3. 外出するのであればマスクをしていく。 (花粉症対策と同じイメージ)
    →念のため放射性物質の取り込みを防止する。

2011年3月12日

東日本大震災 (東北地方太平洋沖地震)

3 月11日午後2時46分頃、東方太平洋側のプレートを震源とするマグニチュード8.8 - 8.9規模の地震が発生しまた。

気象庁は東北地方太平洋沖地震と命名、現在のところ東日本大震災とも呼ばれています。
地震発生当時、私は高層ビルで働いており、長期振動で大きく揺れる中にいました。
…地震に酔い、かなり気持ち悪くなりました。
まさか、地震に酔うとは思いもしませんでした。

停電にはならなかったため、地震の日は19時まで仕事をしました。
勤務先のエレベータは点検が終わるまで無期停止。
37階より階段で帰路につきました。
鉄道は運休していたため徒歩で5時間かけて帰宅。
 地震後の渋滞 (首都圏)

自宅のアパートは、建物自体は問題なし。
つっかえ棒などで本棚などを固定していたため、部屋の中は一部の本が落下していた程度でした。
電気・ガス・水道も機能していることを確認。
帰宅後に携帯の災害用伝言板へ状況登録。
友達の情報収集を開始。
東北の実家は停電のため電話は通じず、3月12日現在も不通。
171では実家の電話番号は登録はありませんでした。

 [災害用伝言ダイヤル (171) ]
http://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171/index.html

停電で不通の実家の確認のみ残っていますが、まあ、実家は大丈夫だとは思います。


★2011年3月13日 Update!
気象庁は13日に東日本大震災の地震のエネルギー規模を示すマグニチュードを8.8から9.0に変更しました。
実家へは13日に公衆電話から連絡が取れ、被害がなかったことが確認できました。