2011年3月13日

福島第一原子力発電所1号機について

福島第一原子力発電所1号機は緊急停止後に緊急炉心冷却装置が機能せず、ディーゼル発電機も作動しなかったため冷却材を循環させるポンプも止まりました。
そのため原子炉を冷却できなくなり原子炉格納容器内の圧力が上昇、原子炉格納容器が破損し原子炉が自然界に暴露してしまう危機が高まりました。

福島第一原子力発電所1号機について状況の整理と、健康被害を防ぐための対処を考察してみます。
  1. 原子炉格納容器は破損してないのでウランやプルトニウムが大量に放出される可能性は低い。
  2. チェルノブイリ型原子炉とは構造が違うため同様の事故にはならない。
  3. 類似事故としてはアメリカのスリーマイル島原子力発電所事故 (冷却材喪失による炉心溶融事故) がある。
  4. 地震直後に制御棒が装填されているのでこれ以上、臨界 (核分裂の連鎖反応が続くこと) による熱が発生する可能性は低い。
  5. 冷却材の減少により燃料棒が溶融した可能性がある。
  6. 熱の発生が抑えられており、発生していた水蒸気もある程度まで排気出来ている。
  7. 余熱を速やかに冷却出来れば暫定対応としては完了となる。
  8. 暫定対応が完了するまで余震による原子炉へのダメージが発生する可能性がある。
  9. 水素爆発で建屋が破壊され、原子炉格納容器が暴露されたので二次放射性物質は放出している可能性が高い。
まず、1、2、3、4からチェルノブイリ原子力発電所事故のような大規模な放射能汚染が発生する可能性は低いと考えられます。
5にあるとおり、燃料棒溶融が発生した可能性がありますが、原子炉は停止 (連鎖反応の停止) し冷却材の投入と、核分裂を抑えるホウ酸の投入が行われるので現在は燃料棒の溶融を抑えられるものと考えられます。
冷却材を投入し続けているため炉心溶融 (メルトダウン) は抑制できているはずです。
また、6からひとまず原子炉格納容器が破損する可能性は低いと考えられます。
7から原子炉の冷却が完了すれば、ひとまずは安全になります。
しかし、8にあるとおり余震が発生し、原子炉にダメージを与える可能性があります。
そして、原子炉格納容器がまだ健在なためウランやプルトニウムは飛散しませんが、9にもある通り、セシウムなどの二次放射性物質は放出され続ける可能性があります。
冷却が完了するまで予断は許されません。

【対処】
一般市民ができる対処 (健康被害の防止) としては以下があると思います。
とにかく可能な限り外に出ないことです。
二次放射性物質の放出を想定して対処するべきです。
  1. 余震による原子炉へのダメージの発生や作業が中断する可能性を意識する。
    →ニュースを見て発電所の状況把握に努める。
  2. 可能な限り冷却完了まで外出 (建物の外に出ない) しない。
    →建物内にいれば、放射線被爆や放射性物質の取り込みをある程度は防げる。
  3. 外出するのであればマスクをしていく。 (花粉症対策と同じイメージ)
    →念のため放射性物質の取り込みを防止する。

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