2010年9月19日

CMAMとeMAXISとSTAMを比較してみました (2010年9月)

2010年9月13日より三菱UFJ投信のeMAXISシリーズに「eMAXIS 新興国債券インデックス」が追加されました。

[三菱UFJ投信 - 『eMAXIS 新興国債券インデックス』の設定について]
http://www.am.mufg.jp/text/100827release.pdf

信託報酬率 = 0.63% 、信託財産留保額 = 0.3% とSTAM 新興国債券インデックス・オープンと同レベルのコストとなっています。
以下の記事でCMAMとeMAXISとSTAMを比較していますが、再度比較してみました。

[Skygear - CMAMとeMAXISとSTAMを比較してみました (2010年7月)]
http://skygear.blogspot.com/2010/07/stam.html

インデックス CMAM(TF) CMAM(PR) eMAXIS(TF) eMAXIS(PR) STAM(TF) STAM(PR) ETF(TF)
日経225 -- -- 0.42% 0.0% 0.42% 0.0% 0.252% (野村:1321)
TOPIX 0.3885% 0.0% 0.42% 0.0% 0.4725% 0.05% 0.252% (野村:1306)
国内REIT -- -- 0.42% 0.3% 0.525% 0.05% 0.336% (野村:1343)
国内債券 0.3885% 0.0% 0.42% 0.0% 0.42% 0.05% --
先進国株式 0.525% 0.0% 0.63% 0.0% 0.63% 0.05% 0.2625% (日興:1680)
先進国REIT -- -- 0.63% 0.3% 0.6825% 0.05% --
先進国債券 0.525% 0.0% 0.63% 0.0% 0.5775% 0.05% 0.2625% (日興:1677)
新興国株式 -- -- 0.63% 0.3% 0.6825% 0.3% 0.2625% (日興:1681)
新興国債券 -- -- 0.63% 0.3% 0.63% 0.3% 0.60% (外国:EMB)

TF (Trust Fee):信託報酬
PR (Partical Redemption charge):信託財産留保額

参考として、国内市場に出ているETFの運用会社と証券コードも載せています。
投資信託のみで資産運用を行う場合の各インデックスの購入先を検討してみました。
  • 日経255 … eMAXIS & STAM
  • TOPIX … CMAM
  • 国内REIT … eMAXIS & STAM
  • 国内債券 … CMAM
  • 先進国株式 … CMAM
  • 先進国REIT … eMAXIS & STAM
  • 先進国債券 … CMAM
  • 新興国株式 … eMAXIS
  • 新興国債券 … eMAXIS & STAM
新興国債券にeMAXISが加わりました。
他は前回と変わりありません。
また、ETFや国債現物を含めて検討すると以下のようになりました。
  • 日経255 … ETF (野村:1321など)
  • TOPIX … ETF (野村:1306など)
  • 国内REIT … ETF (野村:1343など)
  • 国内債券 … 国債現物 & CMAM
  • 先進国株式 … ETF (日興:1680やTOK)
  • 先進国REIT … eMAXIS & STAM
  • 先進国債券 … CMAM
  • 新興国株式 … ETF (日興:1681やVWO)
  • 新興国債券 … eMAXIS & STAM
こちらも新興国債券にeMAXISが加わりました。

何はともあれ、金融商品が拡充され選択肢が増えることは利用者として良いことです。

★2011年1月10日 Update!
[インデックスファンドを比較してみました (2011年1月) - Skygear]
http://skygear.blogspot.com/2011/01/20111.html

2010年9月18日

外為どっとコムに1ヶ月の業務停止命令‎

FX (外国為替証拠金取引) 業者である外為どっとコムに対し、金融庁が10月1日から1ヶ月の業務停止命令‎を行いました。
これにより、外為どっとコムの利用者は10月中の取引ができなくなるのでご注意ください。
ただし、決済注文は出来るようです。

[関東財務局 - 株式会社外為どっとコムに対する行政処分について]
http://www.mof-kantou.go.jp/kinyuu/kinshotorihou/7894syobun220917.pdf

[処分理由]
  1. 2010年7月13日午前6時45分頃に「ユーロ/円」の取引において市場実勢と大幅に乖離したレートを誤配信した。
    (市場レート:1ユーロ/111円台、誤配信レート:1ユーロ/55円台)
  2. 2010年9月6日午後3時34分頃に「米ドル/円」及び「ユーロ/円」の取引において市場実勢と大幅に乖離したレートを誤配信した。
    (市場レート:1USドル/84円台、誤配信レート:1USドル/100円台)
    (市場レート:1ユーロ/108円台、誤配信レート::1ユーロ/100円台)
  3. 2010年9月15日午前5時23分頃にシステム障害を発生させ、多数の顧客取引に影響を与えた。
外為どっとコムは先物取引のオリエント貿易のFX事業を前身とする会社で、「口座数」や「預かり資産」について6年間1位を維持している最大手のFX業者です。
(ただし、口座数はNEXT総合口座とFXトレード口座を合算したもの)
様々なマスコミに為替レートを提供しているので、名前を目にしたことがある方も多いかと思います。

なお、外為オンライン (株式会社新日本通商) と外為どっとコム (エイチ・エス・フューチャーズ株式会社 = オリエント貿易株式会社) は全く関係がない会社です。
外為オンラインで取引している方はご安心ください。

[外為オンライン - 当社名に類似した同業他社について]
http://www.gaitameonline.com/news.jsp#P235

私は外為どっとコムは信用度で疑問があり口座開設しませんでした。
もしかすると、外為どっとコムは倒産するかもしれません。
FX業界は2010年8月1日からのレバレッジ規制 (レバレッジは最大50倍まで) で淘汰の時代に入っています。
さらに、2011年月1日からはレバレッジは最大25倍までとなります。信託保全が義務づけられているため資産としては証拠金は保護されますが、倒産したときの取引中のポジションについては対応が会社で異なる可能性が高いです。
規制によりレバレッジが横並びになった以上、これからは信用度でFX業者を選択しなければなりません。

[信用度に基づくFX業者選びのポイント]
  • システムの安定性 (システムダウンの頻度が参照になると思います)
  • 自己資本比率
  • 運営企業またはバック企業の経営状況
  • 取引高
  • 口座数
  • カバー先数 (カバー先破綻リスクの軽減)
私は2010年8月1日からのレバレッジ規制後は、投機から投資にFXの利用方法を変更してきました。
FXは今後も利用予定ですが、FX業界の行く末が気がかりです。

2010年9月12日

日本振興銀行破綻とペイオフの復習

9月10日に日本振興銀行が破綻しました。
日本で初めてのペイオフ発動となります。
9月13日から破綻処理のための営業再開が予定されています。
つまり、日本振興銀行の預金の払い戻しは9月13日から可能になります。 (ペイオフによる保護範囲まで)


ペイオフについて復習してみます。
  • 金融機関が破綻した場合に預けた預金を保護する制度。
  • 預金は「預金債権」として処理され、1000万円までの預金債権と金利が保護される。
  • 同じ金融機関に複数の口座を持っている場合は全預金の総額が対象。
  • 預金と同時に融資を受けている場合は 債権 (預金額) - 債務 (融資額) が対象となる。
  • 一般には円建て定期、円建て普通預金、財形貯蓄などが保護対象。
  • 外貨建て預金は対象外。
  • 破綻した金融機関を通して購入した投資信託などは銀行の財産ではなく、かつ分別管理されるため対象外。 (移管は必要だが販売した金融機関の破綻の影響を受けない)
  • 総額で1000万円を超えた分や外貨建て預金は破綻した金融機関の破産処理により残った財産を債権者で分け合って弁済される。 (わずかだが返ってくる)
金融機関破綻の影響を受けないためには、以下の対策が有効です。
  • 外貨預金は銀行では行わない。 (外貨はMMFやFXでの運用が有効)
  • 預金の総額1000万円を超えないように資産を分割して複数の金融機関へ預金する。
  • 金融機関のディスクロージャー情報を確認し安全性を確認する。
  • 金融機関の安全性に疑問がある場合は、メリットが無い限りその金融機関との取引をやめる。

2010年9月11日

10年利付国債の利回りが1%を下回る

第310回利付国債 (10年) の表面利率が1%になり、債券市場の利回りが0.995%と2003年8月以来、約7年ぶりに1%を下回りました。
  • アメリカの景気回復の後退懸念
  • ユーロ圏の国々の財政不安 (主にPIGSと呼ばれる国々)
  • 日本とアメリカ、日本とユーロ圏との金利差縮小
これらの要因により、世界的にリスク回避の傾向が強くなりました。
結果、まずドルやユーロから、より安定的と言われる円やスイスフランに資金が流れます。
そして、買われた日本円は株ではなく債券に投資されます。
この結果、債券価格は上昇、金利は低下します。

外貨を売って円を買う動きにより9月9日にはドルが一時83.34円まで下落、15年3カ月ぶりの安値をつけています。
ユーロも8月24日に105.44円と9年ぶりの安値をつけています。
政府や日本銀行の円高に対する姿勢も市場に見透かされている状態のため、かなりの円高になっています。

現在、多くの先進国では金利を下げ、自国通貨安による輸出増大による景気回復を目指しています。


輸出産業とその下請けがかなりの割合を占める日本経済において、円高はボディーブローのように効いてくることでしょう。

日本だけが対応が遅れていますが、政府や日本銀行の打つ手が無くなれば、完全なゼロ金利政策 (政策金利 = 0.0%、現在の政策金利は0.1%) が採られるかもしれません。
ちなみに、10年物国債の過去最低利回りは2003年6月の0.430%です。