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2017-11-25

Bitcoinがまた分裂、新仮想通貨「Bitcoin Diamond」が誕生

「Bitcoin (BTC) 」 (ビットコイン) と呼ばれる仮想通貨が2017年11月24⽇夜 (JST) に分裂 (ハードフォーク) し、新たな仮想通貨「Bitcoin Diamond (BTD) 」 (ビットコインダイヤモンド) が誕⽣しました。

Bitcoin (イメージ)

[ビットコインがまた分裂 新通貨「ダイヤモンド」登場]
(日本経済新聞:2017-11-25)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23909760V21C17A1EA1000/

Bitcoinの分裂は、2017年8⽉1日に分裂した「Bitcoin Cash (BCH) 」 (ビットコインキャッシュ) 、一ヶ月前の2017年10月24日に分裂した「Bitcoin Gold (BTG) 」 (ビットコインゴールド) に続いて3度目です。
Bitcoin DiamondはBitcoinに対して以下の改良が行われています。
  • ブロックチェーンサイズを8MBに拡張 (Bitcoin Cashと同じ)
  • 取引速度の遅延の解消
  • リプレイアタック (窃盗) に対する耐性
  • 新しいproof-of-workアルゴリズムを実装
  • ビットコインの元の機能を引き続き実装 (ただし、ハードフォーク)

ただし、日本の大手取引所で配布方針を現時点で明らかにしているのはBTCボックスのみで、他の取引所は様子見といった状態です。

現実の通貨のように発行体として中央銀行を持たない仮想通貨は決済手段の一種で、本来はマイクロペイメントと呼ばれる少額決済に使用されてしました。
ところが、最近は「ビットコインバブル」の影響でBitcoinをはじめとした仮想通貨の価格が上昇、3万円未満の決済では、Bitcoinを決済に用いると銀行の手数料以上の送金コストがかかる状況が続いています。
つまり、Bitcoinは決済手段としての魅力を失い、単なる投機対象になっています。
この「ビットコインバブル」はBitcoinに限らず、仮想通貨にとって良い状態ではありません。

また、Bitcoinは2017年11月にブロックチェーンを2MBに拡大するハードフォークの計画がありましたが、マイナー、開発者、取引所などの利害関係者の意見がまとまらず、中止に追い込まれました。
Bitcoinを見限る利害関係者も出てくることでしょう。
実際、マイニングリソースで見るとBitcoin CashがBitcoinを超えるときもあり、値上がり率も非常に高い状態にあります。
今後もBitcoinそのものの改善が遅れる場合、今回のBitcoin Diamondと同様、また新たな仮想通貨が誕生することになるでしょう。
例えば、すでに以下の分裂 (ハードフォーク) が予定されています。

  • Bitcoin Cash Plus
  • Bitcoin Silver
  • Super Bitcoin
  • Bitcoin Platinum

個人的には、実装予定のテクノロジーからSuper Bitcoinが興味深いです。

仮想通貨は中央銀行が介在しない多数決と似た仕組みで動き、この仕組みが仮想通貨の分裂という問題を生じる要因ともなっていますが、この問題の解決策を実装した仮想通貨が登場することに期待します。
仮想通貨 (ブロックチェーン技術) はまだまだ発展途上ですが、興味深いのでこれからもトレースしていきます。

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