UNIX/Linuxを利用していると、Windows上にも同様の環境が欲しくなるときがあります。
Windows上に UNIXなどの環境を整える方法はいくつかあります。
今日は、それらを紹介していきます。
(1)Services for UNIX
http://www.microsoft.com/japan/windows/sfu/
"SFU"と略されます。
Windows 2000/XP Proなどに対応しますが、XP Homeは非対応です。
Windows Server 2003 R2にはSUAとして付属しています。
以前は有料でしたが、現在は無料で公開されています。
内容はシンプルで、C Shell とKorn Shellがあるぐらいで、Emacsなどの他のソフトは自分で入手する必要があります。
http://www.interopsystems.com/ が移植したSFU向けソフトウェア等を利用することができます。
OSレベルに近いところで動作するので、比較的高速に動作させることが可能です。
(2)Cygwin
http://www.cygwin.com/
「シグウィン」と読みます。
ほとんどのWindowsで動作します。
X Window Systemを動かすことも可能で、デフォルトで十分な環境が利用できます。
UNIXで頻繁に使用されるシェルやコマンドなどのプログラムをWindows上でソースコードからコンパイルできるようにしたもので、ハードウェアをエミュレートしているわけではありません。
アプリケーションに近いレベルで(APIレベル)で動作するUnix環境です。
動作速度はそれほど速くありませんが、デフォルトの環境が充実し、かつCygwin用のソフトウェアも多数公開されているので取っつきやすい環境です。
(3)coLinux
http://www.colinux.org/
Windows上で動く、Linuxです。ほとんどのWindowsで動作可能です。
仮想PCに近い感覚でWindows上でLinux環境を整える事が可能となります。
ハードウェアレベルのエミュレーションに近く(デバイスドライバレベル)、他の選択肢に比べると、安定性に不安がありますが、Linuxとしてそのまま使用できます。
(4)VMware などの仮想PC
[VMware]
http://www.vmware.com/jp/
[Virtual PC]
http://www.microsoft.com/japan/windows/virtualpc/default.mspx
ほとんどのWindowsで動かすことのできる、仮想コンピュータソフトです。
PC上に仮想コンピュータを作成し、その上でGuest OSと呼ばれる他のOSを動かすことができます。
ハードウェアエミュレーションを行うソフトなので動作は重いですが、その上でOSが動かすので高い互換性(UNIX/Linuxそのものが動くため)と障害復旧に強みがあります。
VMware Playerを使用すれば、無料で構築できます。
ソフトウェア互換性(または対応ソフト)は、VMware >= coLinux > Cygwin > SFU です。
動作速度は逆になり、SFU > Cygwin > coLinux > VMware となります。
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