[米Oracle、OpenOffice.orgをApache Software Foundationに寄贈すると発表 - SourceForge.JP]
http://sourceforge.jp/magazine/11/06/02/0328241
OpenOffice.orgはオープンソースのオフィススイートで、Sun Microsystems社が諸権利を持っていました。
Oracle社はSun Microsystems社を買収した結果としてOpenOffice.orgを手に入れました。
OpenOffice.orgのコミュニティはOracle社に懸念を示し、結果的に分裂しました。
その結果できた組織がThe Document Foundation (TDF) で、開発が継続されたオープンソースのオフィススイートがLibreOfficeです。
主要なLinuxディストリビューションはLibreOfficeの方を支持しています。
[The Document Foundation]
http://www.documentfoundation.org/
[LibreOffice]
http://ja.libreoffice.org/
OpenOffice.org 3.4では日本語翻訳は日本のコミュニティでは行われる見込みがありません。
[OpenOffice.org 3.4の 日本語への翻訳はjaでは行いません - OpenOffice.org]
http://openoffice.org/projects/ja/lists/discuss/archive/2011-04/message/1
2011年6月3日にLibreOffice 3.4がリリースされています。
私は現在、オフィススイートをOpenOffice.orgからLibreOffice (Ver. 3.4) に変更しています。
LibreOffice 3.4 |
Oracle社がOpenOffice.orgを手放すことを発表したため、今後のOpenOffice.orgの動向に注目しています。
Oracle社がThe Document Foundationではなく Apache Software Foundation へ寄贈する理由も気になります。
完全に終焉を迎えたOpenSolarisプロジェクトよりはましな動きですが…。
なお、Oracle社は2011年4月15日にOpenOffice.orgの開発と商用版の販売を打ち切り、開発をコミュニティに移管することを発表しています。
OpenOffice.orgとLibreOfficeが統合されることが理想的ですが、Apache Software FoundationとThe Document Foundationが採用しているライセンスの差異も影響するため当分先になりそうです。
The Document FoundationがApache Software Foundationに組み込まれるか、OpenOffice.orgがApache Software FoundationからThe Document Foundationへ移管されるか、はたまた分裂したままになるか…。
個人的には、Apache Software FoundationからThe Document Foundationへ移管されるのがコミュニティの混乱もライセンスの変遷も少なくて良いと考えています。