【教訓】
人は自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態、またそのときに覚える不快感を解消するために、自身の態度や行動を変化させる。
これは、心理学者レオン・フェスティンガーが提唱した「認知的不協和」の理論によると、以下の命題にまとめられます。
- 不協和の存在は、その不協和を低減させるか除去するために、なんらかの圧力を起こす。
- 不協和を低減させる圧力の強弱は、不協和の大きさの関数である。
左脳の働きとも結びつきますが、人は矛盾が生じた場合、矛盾が生じないようなシナリオを考え出し、たとえそれが誤っていたとしても、それに沿った認識を形成し行動します。
また、その行動圧力は矛盾の度合いに比例します。
例え誤りであっても、人に矛盾する認知を与えてしまった場合、その人はその矛盾を解消しようとシナリオを生み出し、悪い結果になる可能性すら頭から排除して、行動してしまうようです。
曲解しやすい人には、こちらから与える言動に注意せよ、ということです。