2016-04-10

信用格付けの格付記号

 世の中には、国債などの信用格付けを行う会社があり、その格付けを基準に投資適格判断を行う運用が一般的でした。リーマンショック時にサブプライムローンの格付けが高かったことから、これらの格付けへの信頼は揺らぎましたが、現在もこれら格付けは使用され続けています。

日本における格付機関は5社あり、格付記号は以下の通りです。「ムーディーズ」はムーディーズ・ジャパン、「他の4社」はスタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン (S&P) 、フィッチ・レーティングス・ジャパン、日本格付研究所 (JCR) 、格付投資情報センター (R&I) です。

長期債及び発行体格付の格付記号
信用リスクムーディーズ 他の4社 
信用リスクが低い (信用力が高い) 
Aaa
AAA
Aa
AA
A
A
Baa
BBB
信用リスクが中程度の水準
Ba
BB
B
B
Caa
CCC
Ca
CC
信用リスクが高い (信用力が低い) 
C
C

実際には、これらを更に「+」と「-」で2分割する等して表記します。例えば、AでAAに近い格付けであれば「A+」、BBBに近い格付けであれば「A-」となります。

リーマンショック時に信頼が揺らいだ格付けですが、未だに影響力は強いので、長期国債などの投資適格 (信用リスク) 判断には多少、気に掛けておくのが良いかもしれません。国債など、同じカテゴリーであれば、比較には使えそうです。

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