2018-12-16

陛下、殿下、閣下、猊下等の「○下」と付く敬称

陛下、殿下、閣下、猊下等の「○下」と付く敬称の違いが曖昧だったため、まとめてみました。
権威の象徴 (イメージ)

  • 陛下 (へいか)
    英語では“His/Her Majesty”または“Your Majesty”
    上皇 (太上天皇ではなく「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」における上皇) 、天皇、皇后、皇帝、王の敬称。
    (例:天皇陛下、皇后陛下、女王陛下等)
     
  • 殿下 (でんか) 、妃殿下 (ひでんか)
    英語では“His/Her Highness”または“Your Highness”
    皇太子以下皇族や王族に対する敬称。
    または帝国が存在した時代は皇帝に臣従する属国の国王に対する敬称でもあった。
    (例:皇太子殿下、皇太子妃殿下)
     
  • 閣下 (かっか)
    英語では“Excellency”
    身分や地位の高い人を敬って、その役職名の下に付けていう敬称。
    大統領や首相、大使などの高位の官職、軍の高官、貴族などに用いられる敬称。
    (例:大統領閣下、総統閣下)
     
  • 猊下 (げいか)
    英語では“Eminence”
    首座の聖職者の敬称など、宗教における高位の権威者に用いられる。
    チベット仏教であればダライ・ラマ (「ラマ」は「師」を意味するチベット語) や他の仏教でいえば教主、門主、門跡、管長、僧正などに対して、そしてキリスト教では枢機卿などに役職名の下に付けて呼称する。
    (例:法王猊下)
     
  • 貴下 (きか)
    英語では対応する特定の用語は無い。
    同輩以下の者(主に男性)に対する敬称。通常は書き言葉の書面上(手紙など)で用いる。

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その他…

  • 聖下 (せいか)
    英語では“His/Her Highness”または“Your Holiness”
    キリスト教正教会の総主教、キリスト教カトリック教会のローマ教皇に対して用いる訳語として他の「○下」を真似て作られた造語。

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