2018-05-13

コーヒー豆の焙煎 (ロースト) の8段階

焙煎 (ばいせん、Roast:ロースト) とは、コーヒー豆の生豆を火で煎る (焼く、焙る) ことを意味します。
収穫したばかりの生豆は、味がほとんどせず、香りも農作物の青臭さや穀物っぽい匂いがします。
このコーヒーの生豆を火で煎ることにより、香りや酸味、苦味、甘味が出るようになります。

コーヒー豆 (イメージ)

品種や産地だけでなく、焙煎がコーヒーの味の重要な決め手ともなります。
一般的には、浅煎りから深煎りまでを8段階に分けて表示します。
コーヒー豆の焙煎の焙煎 (ロースト) の8段階を、以下にまとめてみます。

【コーヒー豆の焙煎 (ロースト) の8段階】

  1. ライト・ロースト (Light Roast)
    最も浅煎りで、コク・香りはほとんどない。
    この焙煎度では、コーヒーとして飲まれることは、まずない。
     
  2. シナモン・ロースト (Cinnamon Roast)
    シナモンに近い色。
    浅煎りで、コク・香りは少ない。
    この焙煎度では、コーヒーとして飲まれることは、まずない。
     
  3. ミディアム・ロースト (Medium Roast)
    別名、アメリカン・ロースト (American Roast) 。
    浅煎りで、酸味が強く、苦味はほとんどない。
    アメリカンコーヒー向き。
    焙煎する前の時点で充分な水分抜きを行わないと、渋みが目立ち飲みにくい味わいになる。
     
  4. ハイ・ロースト (High Roast)
    中浅煎りで、酸味はまだ残っていて、苦味や甘味も少し出てくる。
    酸味は充分に残っているが、同時にほんのりと苦味も感じられるようになる。
     
  5. シティ・ロースト (City Roast)
    中煎りで、日本や北欧で好まれる焙煎度。
    シティー・ローストの「シティー」は、ニューヨーク・シティーが由来。
     
  6. フルシティ・ロースト (Full-City Roast)
    中深煎りで、酸味は少なくなり、苦味のほうがよく感じられる。
    コーヒー豆の表面に油が出てきて、香ばしい香りが出てくる。
     
  7. フレンチ・ロースト (French Roast)
    フランス式。
    深煎りで、酸味はほとんどなく、苦味が際立ってくる。
    カフェオレやウィンナーコーヒー、エスプレッソ、アイスコーヒーなどに向いている。
    コーヒー豆の色はほとんど黒に近く (濃いこげ茶色) 、表面に油が出てくる。
     
  8. イタリアン・ロースト (Italian Roast)
    イタリア式。
    最も深煎りで、酸味はなく、濃厚な苦味が際立つ。
    香ばしい香りも強く出てきて、アイスコーヒーなどに向いている。
    焙煎 (ロースト) の8段階の中では色がもっとも黒に近く、コーヒー豆はテカテカと光るほど、表面に油が出てくる。

コーヒー豆の焙煎時間と味の傾向】

コーヒー豆の焙煎度焙煎時間味の傾向
(-) 生豆 (Green Coffee Beans)
-
-
(1) ライト・ロースト (Light Roast)
短い
酸味が強い
(2) シナモン・ロースト (Cinnamon Roast)
(3) ミディアム・ロースト (Medium Roast)
(4) ハイ・ロースト (High Roast)
(5) シティ・ロースト (City Roast)
(6) フルシティ・ロースト (Full-City Roast)
(7) フレンチ・ロースト (French Roast)
(8) イタリアン・ロースト (Italian Roast)
長い
苦味が強い

焙煎時間 (焙煎度) と味の傾向は、表にまとめると上記の表のようになります。

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