今回は発酵度によるお茶の分類を整理してみます。
なお、ここでいう発酵とは、微生物による発酵ではなく、茶の葉に最初から含まれている酸化酵素による酸化発酵のことをいいます。
お茶の種類 | 英語名 | 発酵度 | 発酵具合 | 特徴 |
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■緑茶 | Green tea | 低 | 不発酵茶 | 摘み取った茶葉を加熱処理して発酵を妨げたお茶。 日本では「日本茶」と同じ意味で使われ、日本茶の煎茶、ほうじ茶、抹茶などはその多くが緑茶であり、日本でもっとも良く飲まれているお茶。 |
■ウーロン茶 | Oolong tea | 中 | 半発酵茶 | 茶葉を発酵途中で加熱して発酵を止め、半発酵させたお茶。 茶葉を揉んだり煎ったりすることで、30 - 70%程度の発酵度で止める。 中国、台湾が主な生産地。 |
■紅茶 | Black tea | 高 | 発酵茶 | 摘み取った茶葉と芽を揉み込んで完全発酵させ、乾燥させたお茶。 世界の約70%の地域で飲まれている。 インド、スリランカが主な生産地。 |
■プーアール茶 | Puaru tea | 高 | 後発酵茶 | 一度、酸化発酵を止めた緑茶を後発酵させて作られるお茶。 微生物の力で後発酵された「熟茶」と、経年により熟成させた「生茶」に大別される。 ・熟茶 プーアル生茶を多湿状態に置くことで、コウジカビなどの微生物の力で発酵をさせて作られる。 ・生茶 緑茶を残存する酵素で発酵させた茶葉。 年代物は高値で取引されることもある。 |
この他にも、中国茶には緑茶、白茶、黄茶、黒茶、青茶、紅茶の六大茶類に区分し、これにジャスミン茶など花茶を加えた7種に分類する方法があります。
お茶の分類も奥が深いですね。
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