今日で東日本大震災から1ヶ月が経過しました。
4月7日に震度6弱、そして今日4月11日にも震度6弱の地震が発生するなど余震が続いています。
また、福島第一原子力発電所の3つの原子炉はまだ、冷温停止に至っていません。
それでも仮設住宅への入居が始まるなど、復興へ向けた取り組みが開始されています。
被災地の一刻も早い復興をお祈りいたします。
2011-04-11
2011-04-03
福島第一原子力発電所の土壌からプルトニウムを検出
プルトニウム検出の懸念を記事にした翌日の3月28日、東京電力は福島第一原子力発電所の敷地内の土壌からプルトニウムを検出したことを発表しました。
土壌の採取自体は3月21日と3月22日です。
当たって欲しくない予測が当たってしまいました。。。
[福島第一原子力発電所構内における土壌中の放射性物質の検出状況について - 東京電力]
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11032806-j.html
[日本の放射能濃度関連サイト - Skygear (3月27日の本Blogの記事) ]
http://skygear.blogspot.com/2011/03/blog-post_27.html
これは、原子炉で完全な放射性物質の遮蔽ができなくなっていることを意味します。
特に、水を注水しても圧力容器内の圧力が上がらない2号機のダメージが深刻ではないかと考えられています。
こうなると、一刻も早く冷温停止状態にするだけでなくその後の放射能汚染域の除染、そして核燃料が溶融した原子炉 (高い確率で原子炉の核燃料は溶融している) の解体・撤去が絶対に必要になってきます。
少なくとも、以下のような作業や長期的な対応が必要になります。
日本政府から福島第一原子力発電所からの放射能拡散シミュレーションが3月24日 (資料は3月23日) に公開されました。
[緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム (SPEEDI) の試算について - 原子力安全委員会]
http://www.nsc.go.jp/info/110323_top_siryo.pdf
アメリカは「福島第一原子力発電所から半径30kmの外には放射能は漏れていない」、として日本政府と判断を同じにしました。
[Radiation Spread Seen; Frantic Repairs Go On - The New York times]
http://www.nytimes.com/2011/03/18/world/asia/18intel.html
土壌の採取自体は3月21日と3月22日です。
当たって欲しくない予測が当たってしまいました。。。
[福島第一原子力発電所構内における土壌中の放射性物質の検出状況について - 東京電力]
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11032806-j.html
[日本の放射能濃度関連サイト - Skygear (3月27日の本Blogの記事) ]
http://skygear.blogspot.com/2011/03/blog-post_27.html
これは、原子炉で完全な放射性物質の遮蔽ができなくなっていることを意味します。
特に、水を注水しても圧力容器内の圧力が上がらない2号機のダメージが深刻ではないかと考えられています。
こうなると、一刻も早く冷温停止状態にするだけでなくその後の放射能汚染域の除染、そして核燃料が溶融した原子炉 (高い確率で原子炉の核燃料は溶融している) の解体・撤去が絶対に必要になってきます。
少なくとも、以下のような作業や長期的な対応が必要になります。
- 放射能汚染域の調査と土の入れ替え
大まかには土壌の表面30cmを取り除き、土を2m掘り返して入れ替える除染作業が必要です。
おそらく、福島第一原子力発電所から40km - 50km圏内で行う必要が出てくるでしょう。 - 地下水や水源の放射能検査
土壌が汚染された以上、地下水や水源の調査も定期的に必要です。 - 定期的な野菜、肉、牛乳などの放射能検査
残念ながら、事故後の初期は野菜が汚染されます。
その後、食物連鎖によって放射性物質が蓄積され、肉、牛乳が汚染されます。
チェルノブイリ原子力発電所の事故ベースですと事故後2ヶ月 - 5ヶ月あたりから肉、牛乳で放射性物質が検知されるようになりました。
ただ、諸外国と比較すると日本の酪農は放牧ではなく飼料による飼育がほとんどなので肉、牛乳への影響は限定的と考えられます。
風評被害を抑えるためにも数年は継続検査が必要でしょう。 - 定期的な水産物の放射能検査
大量の放射性物質を含んだ汚染水が現在 (4月3日) も海洋へ流れています。
太平洋側で水揚げされた水産物の長期的な放射能検査が必要でしょう。
なお、旧ソ連は日本海や北極海に原子炉を投棄していますが、今のところ深刻な放射能に汚染された水産物が見つかったケースはありません。
海洋では放射性物質は拡散しやすいため、水産物への影響は限定的と考えられます。 - 定期的な住民への検診
福島第一原子力発電所近郊の住民への長期的な検診を行う必要が生じるでしょう。 - 原子炉の解体と撤去
スリーマイル島原子力発電所事故をベースとすると、冷却、放射能低下を待つ、溶融した核燃料の撤去、原子炉の解体と撤去、のこれら一連の作業に15年 - 20年程度かかると思われます。
- レベル7 … チェルノブイリ原子力発電所事故 (1986年)
- レベル6 … ウラル核惨事 (1957年) ←福島の原発事故はこのレベルか?
- レベル5 … スリーマイル島原子力発電所事故 (1979年)
- レベル4 … 東海村JCO臨界事故 (1999年)
日本政府から福島第一原子力発電所からの放射能拡散シミュレーションが3月24日 (資料は3月23日) に公開されました。
[緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム (SPEEDI) の試算について - 原子力安全委員会]
http://www.nsc.go.jp/info/110323_top_siryo.pdf
アメリカは「福島第一原子力発電所から半径30kmの外には放射能は漏れていない」、として日本政府と判断を同じにしました。
[Radiation Spread Seen; Frantic Repairs Go On - The New York times]
http://www.nytimes.com/2011/03/18/world/asia/18intel.html