2008-11-08

臓器提供意思表示カード

1997年10月に「臓器の移植に関する法律」が施行され、これにより脳死を人の死と定義し脳死移植が可能となりました。
脳死移植の条件は、書面での意思表示と家族の脳死判定及び臓器提供への同意です。
この書面での意思表示を容易にするために「臓器提供意思表示カード」の提供がほぼ同時期に始まりました。



脳死状態では生命維持装置を使用し続けるため経済的にコストがかかります。
そのため私が脳死状態になった場合は死亡扱いで良いと考えています。
また、日本では脳死でも心停止でも死亡時は荼毘に付すことが法律で義務づけられています。
どうせ焼かれるのだから私が死んだら使える臓器は全て使ってもらってかまわないと考えています。
その意思表示のため、2001年から臓器提供意思表示カードを入手して携帯しています。

さて、今日の読売新聞に次のような記事が出ています。

<読売新聞 - 臓器提供の意思44%、過去最高…カード普及はままならず>
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20081108-OYT1T00639.htm

この記事によると自身が脳死状態となった場合に脳死移植をしても良いと答えた人は44%だが、臓器提供意思表示カードなどを所持している人は8%にとどまった、とのことです。
個人的には臓器提供意思表示カードの所持率が少ないと感じます。
というわけで、簡単な入手方法を紹介します。

2007年10月から社団法人 日本臓器移植ネットワークで携帯電話やインターネット上からも臓器提供意思登録と臓器提供意思表示カードの入手が可能になりました。
これらは無料で行えます。
登録により意思表示の記載ミスを防いだり、死亡時のスムーズな臓器提供意思確認ができます。
そのため、日本臓器移植ネットワークでは臓器提供意思表示カードを持っている人にも登録を推奨しています。

◆オンライン臓器提供意思登録方法
  1. 日本臓器移植ネットワークのサイトから臓器提供意思登録の仮登録を行います。
    脳死と心停止共に臓器提供をする場合はその両方を選択する必要があります。
    また、ここでは「眼球」と「その他」の登録はできません。
    カードが届いたときに自筆で記入します。

    <(社)日本臓器移植ネットワーク>
    http://www.jotnw.or.jp/ (インターネット)
    http://www.jotnw.or.jp/m/ (モバイルサイト)

  2. IDの入った登録カードが送付されてきますので、まず、登録カードに自筆署名します。
    「眼球」と「その他 (全て)」などの提供意思表示を行いたいときはこの時にカードへ記入します。
  3. 日本臓器移植ネットワークのサイトでIDを入力し、本登録を行います。
以上の3ステップで臓器提供意思登録と臓器提供意思表示カード入手ができます。
ね、簡単でしょ?

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